「古畑任三郎FINAL」感想。 [テレビ]
これで最後、なんですね。
最初の放送が1994年。当時は三谷幸喜作品と意識せずに観ていた気がします。
「王様のレストラン」から脚本家三谷幸喜にはまりだし、
「古畑」は第２シリーズが一番のめり込んだ頃です。「巡査・今泉慎太郎」とのリンクは最高でした。
スペシャルも含めて全話観てきました。もう内容とか覚えてないのが多いですけど。
それが遂に「FAINAL」です。三谷さんの事ですから、頼まれてももうやらないでしょうね。
楽しみであり、終わるのが寂しくもある、３夜連続放送でした。
以下、ネタバレを含みますのでご注意下さい。
第１夜「今、甦る死」〜石坂浩二、藤原竜也
やられた。まいった。
終盤までずっと、石坂浩二はなに？どうからむの？って疑問は持って観ていました。
でも、藤原くんの事件がちゃんとしていて、このまま終わっても不思議ではない展開だったので、
あそこで死んじゃった時は、かなりの衝撃でした。
それでもまだこのまま犯人死亡で終わっちゃうのか、と思ってたので、
その後の展開は、もう釘付けでした。
藤原くんが捕まって、その後どう古畑と絡むのか、を想像しながら観てたので、
石坂浩二に関する伏線も見落としてたところが多くて、もうやられた、そうきたかの連続でした。
完敗です。
キャストに関しては藤原、石坂である理由は薄かったかな、と。
ストーリーが凄かったので、これなら誰がやっても面白かったと思います。
でも、この二人に文句は全くありません。お見事でした。
第２夜「フェアな殺人者」〜イチロー
まぁ、これはイチローありき、ってことで。
第１夜と違って、イチロー以外だとお話になりませんね。
嘘をつかない犯人、ってのは以前やってましたし、イチロー簡単に嘘ついちゃうし。
でも古畑が全てわかった上で、アリバイは？犯人ですか？の質問をしない、と宣言するところはよかったです。
源さん（向島くん）と絡めてくるあたりは、この二人が兄弟かよ、って楽しかったですし、
第１夜で退職のネタ降りあったりでよかったのですが、源さん（向島）って絶対犯罪しなそうでしょ。
そこに意外性を求めるよりも、説得力が弱かったほうが大きかったです。
ちょっと盛り上がりに欠ける内容でした。
イチローに関しては、全く問題なかったです。
演技最高。とまでは行きませんが、自然にイチローを演じていたと思います。
ところでカプセルを選ばせるトリック？は、ネタバレなしでしょうか？
第３夜「ラスト・ダンス」〜松嶋菜々子
期待しすぎたか・・・な。
最後の最後ということで、観ている方（自分も含めて）は、かなり期待していたと思います。
でも、ちょっと物足りなかったです。
水槽の鏡はさっぱりわかりませんでしたが、口紅、コート、人形と解りやすいところが多かったです。
姉と妹が入れ替わっているところは、あまりにもすぐ気づけるようになっていたので、
さらにその裏の裏とかも期待してしまったのですが、期待しすぎでした。
それでもトリックの内容を除けば、いつになく心が揺れる古畑とか、
今泉とのからみとかは、良く出来た話だったと思います。
犯人が脚本家という所で、三谷さんの愚痴をもっと言わせても良かったかも。
かるーく皮肉った台詞はありましたけど。
奈々子さんは、きれいだったからいいや。姉妹の演技もよかったし。
妹を演じきれなくなっていく姉の部分も、切なく見入ってしまいました。
それにしても「小石川ちなみ」ネタは本当によく出てきますね。
思い出せるだけで、「さんま」「鈴木保奈美」「津川雅彦」の回がありますが（他にもあったかも）、
三谷さんからのサービスでしょうね。一話から観ている人達への。
自分もこの会話を聞いた時、やっぱり過去のシリーズが思い出されました。
そしてこれが最後になるんだな、という思いに包まれつつエンディングでした。
自分の中では、１夜＞３夜＞２夜でした。
ただやっぱり、これで終わりかと思うと寂しい限りです。
とにかく三谷さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
私も、１夜＞＞３夜＞２夜でした。
http://blog.so-net.ne.jp/kenta-ok/2006-01-05
by kenta-ok (2006-01-06 22:42)
＞kenta-okさま
いらっしゃいませ。
１夜目はツボにはまってしまいました。３夜目もファイナルじゃなければ普通に面白かったですけどね。
by あも (2006-01-06 23:24)